ドクターよろず相談所 開業医のためのお悩み解消ブログ

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「開業医って孤独だよな…相談相手もいないし」と思っている先生のために、さまざまな事例をご紹介しています。お悩みのことがありましたら、お気軽にご質問ください。

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2009年3月31日 (火)

給与でもらうのと退職金でもらうのとどちらが得なの?

報酬を給与でもらうのと、退職金でもらうのとどちらが得か・・・

一概には答えが出ない問題です。一般的に高額所得者の場合はある程度給与を抑えて退職金でもらったほうが得な場合が多いようです。

昨日の記事の事例で考えてみましょう。

40歳で理事長就任、65歳でリタイア、最終報酬月額200万円、15,000万円の退職金をもらったケースです。

退職所得金額=(15,000万円-1,150万円)×1/2=6,925万円

これに課税されるのですが、分離課税になりますので課税額は 約3,182万円になります。えっ!3,182万円!?と驚かれるかもしれません。が、15,000万円に対する税率としては約21%になります。個人所得の最高税率50%と比べるとずいぶん低いですね。

では、15,000万円を高額所得者が給与で分割してもらった場合はどうなるのでしょうか?既に50%課税になっている場合はそれ以上もらった場合は50%課税になりますので税金は7,500万円になりますね。その差なんと 4,318万円になります。

給与でもらって、運用し、大きな運用益を得られた場合には退職金でもらうより得になることがあるかもしれません。が、退職金の税制のメリットは大きいですね。

この事例はあくまでも仮定による概算です。具体的にはご自分の状況を考えながら計算したり、税理士さんに相談をしてみてください。

でも、退職金をもらうにはその財源が無いと無理ですね。どのように財源をつくればよいのでしょうか?

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2009年3月30日 (月)

役員退職金はいくらもらえるのか?

では、そもそも理事長・理事は退職金をいくらもらうことができるのでしょうか。一般的には以下のような計算式で計算されることが多いようです。

役員退職金=退職時の役員報酬月額×役員在任年数×功績倍率

*功績倍率は理事長は3倍、理事は2倍くらいで考えるといいでしょう。

例えば40歳で理事長に就任、65歳で退職された理事長の場合、最終報酬月額が200万円だった場合には以下のような計算式になります。

200万円×25年×3倍=15,000万円

一度ご自分の計画を考えられて、計算をしてみてはいかがでしょうか。

退職金でもらうのと、給与でもらうのとどちらがメリットがあるのか・・・

これは次回にいたします。

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2009年3月29日 (日)

役員退職金は意味があるのか?

医療法人を設立すると、理事長・理事ともに法人で働く一員となり、給与をもらうことになります。また、退職時には退職金ももらうことができるのです。

退職金はずいぶん先のことなので、若いうちに給与でもらったほうがいいよ・・・歳をとってからお金をもらっても使えないからね・・・とおっしゃる先生も多くいらっしゃいます。

全くその通りですね。ただ、第二の人生を送るにあたってもお金が必要になることは間違いがないと思います。年金だけではやはり心もとないですね。一人一人のお考えやご事情によっていつ退職されるのか?その時にいくらお金があればよいのか?などは違ってくると思いますが、やはり退職金は大きな力になります。それは税制の特典があるからなのです。

高額所得の先生の場合、給与を増やすと50%課税されてしまいます。(課税所得が1,800万円を超えると税率は50%になります。)給与を増やすと課税額も多くなり、思うようにお金が貯まりません。では、退職金の税制はどうなっているのでしょうか?

退職金を受け取った時に課税される退職所得金額の計算式は以下のようになります。

退職所得金額=(退職金支給額-退職所得控除)×1/2

*退職所得控除  2年以下         80万円

    2年以上20年以下   40万円×勤続年数 

   20年超   800万円+70万円×(勤続年数-20年)

この退職所得金額に課税されるのですが、控除をされ、1/2にしてくれた上、分離課税になりますので大変優遇された税制になっています。

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2009年3月28日 (土)

理事長、理事は退職金がもらえますが積立はどうされていますか?

10年近く前に開業された先生のご相談におうかがいしました。医療法人設立は6年ほど前とのことでした。

業績は順調で、院長先生の意思で収入もコントロールできる状況です。財務体質も素晴らしくキャッシュフローも潤沢です。(というよりも法人にキャッシュが残りすぎているきらいがあります。)

私どもがお手伝いできることがあるのかな?という感じでしたが、先生からはいろいろとご質問をいただき一つ一つお答えしていきました。その中で理事長・理事退職金の質問があり、もちろん理事を退任される時には退職金を受け取ることができますとお答えしました。退職金の積立はどうされていますか?とおうかがいしたところ、預金で貯めていらっしゃるとのこと。生命保険などは利用されていないのですか?とさらにおうかがいすると、税理士さんからも保険に入ったらどうですか?と薦められたことがあったけれど、保険は好きじゃないので加入していませとのお答えでした。

医療法人を設立して、退職金をもらわないのは大きな損ですし、また適切な保険を活用しないと意味がなくなってしまいます。その意味をご説明し、保険はあくまでも医業経営を良くするためのツールですと説明をさせていただきました。院長先生もなるほど!とご納得いただいた様子でした。適切な保険による退職金積立のサポートをさせていただくことになりました。

院長先生ご納得の理由は次回以降に説明いたします。

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2009年3月27日 (金)

医療法人は1,000万円の利益をあげなければいけないのか?

今日も開業医の先生の御相談におうかがいしました。

この先生からのご質問は「医療法人はいくら利益を出せばよいのでしょうか?」というものでした。最初とまどいながらも、状況に応じて利益は変わってくることをお伝えしました。利益を出したくても収益が上がらず、赤字の法人もあります。また先生個人の給与がいくら必要かによっても利益は変わってきます。いくら利益を出さなければならないという決まりは特にありませんし、赤字の医療法人がその理由だけで大きな問題になったということは聞いたことがありませんと説明をさせていただきました。赤字が継続すると医業の継続が困難になりますので、早期に黒字化することは必要ですが・・・

なぜそのように心配をされているのですか?とお聞きしたところ、「税理士さんから医療法人は1,000万円は利益を出さないと」と言われたとのこと。その理由は何ですか?とお聞きしたところ、「社会の認知度を上げるには利益はそれぐらい出さないといけません」というような内容のことを言われたとのことでした。

おそらく先生と税理士さんとの間でのコミュニケーションが十分でなかったのではないかと思います。改めてコミュニケーションの大事さを感じました。

今後は先生個人の生活と医療法人の継続を考えながら、バランスのとれた役員報酬・法人の利益のアドバイスをさせていただこうと思います。

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2009年3月26日 (木)

これで医療法人の意味があるのか?

ある開業医の先生のクリニックにおじゃましてきました。すでに医療法人を設立されている先生でしたので、法人の活用方法等のご質問がおありになるのではないか・・・と考えお話をおうかがいしました。

が、予想に反して患者さんの増加はどのようにすればいいと思う?というご質問をいただきました。いろいろとお話をしているうちに、先生にはご自分で考えておられる方法があり目処もたっておられるようで一安心でした。(自費診療を向上させる方法でした)

その中で、医療法人の売上げが5,000万円を切っているというお話を聞きました。疑問に思い、何故医療法人を設立されたのですか?とお聞きしたところ、医療法人制度が変わるので駆け込みで作ったんだよ・・・とのこと。以前から収入は逓減してきており、5,000万円を切るかどうかの数字だったとのこと。先生!それでは何のために医療法人を設立されたのですか?と言いたいところをぐっとこらえていました。保険診療が年間5,000万円未満でしたら概算経費が使えてその方が有利なことが多いのに・・・

実はこのようなケースは少なくありません。地域によっては診療所を開設するのと同時に医療法人設立の申請ができるところもあり、実際最初から医療法人としてスタートしている診療所も見受けられます。ただこの方法は、当初から相当の収入が確実に見込める場合や複数の分院や介護施設などを展開する計画がある場合などを除きあまりお勧めではありません。実際、医療法人を設立してながら何年経っても収入が5,000万円に到達できず、意味のない状態になっているケースも見受けられます。

これから医療法人を設立される計画をお持ちの先生方へ。一人のアドバイザーだけではなく、複数の方の話をじっくり聴かれた上で決断をされることをお勧めいたします。

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2009年3月20日 (金)

先生!医療法人にして本当によかったんですか?(セミナー報告)

2009年1月31日、(株)エーティ最初のセミナーを開催しました。タイトルはずばり「先生!医療法人にして本当によかったんですか?」

内容は以下のHPでご確認下さい。http://www.a-ty.biz

東京・神奈川の一部の地域の医療法人の先生方にご案内を郵送させていただいたところ、40名の方々にお申込みをいただきました。その他にも当日のご都合が悪く、資料のご要望をいただいたり、次回のセミナーに優先的に参加したいなどのお声も沢山いただきました。ご連絡をいただいたFAXにコメントも多くいただき、医療法人の制度がよくわからないので、これを機に勉強したい・・・という内容が多かったようです。

この結果から日々、開業医の先生方とお会いしている中で自分が感じていたことが正しかったと証明されたようで正直うれしく思いました。開業医の先生方は大変お忙しく、じっくりと医療以外のことを考える時間をとりにくい環境にあります。先生方をサポートできる方が近くにいればよいのですが、そのような方はなかなかいらっしゃらないようです。そのてため、一部の情報を聞いてそれを鵜呑みにしてしまい全体を理解できなかったり、誤解をしたり、誤った行動をしてしまったり・・・せっかくの医療法人が活用できていないケースが数多く見うけられます。

このセミナーではそのような先生方のお役に立てたのではないかと思います。ただ、限られた時間の中では情報も十分ではないかもしれません。これからこのブログの中で情報を継続的にお伝えできればと考えております。

また、このセミナーに関心をお持ちの医療機関の方にはCD(資料含む)もお分けしておりますので、以下のHPからお問い合わせ下さい。http://www.a-ty.biz

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