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2009年6月18日 (木)

「強欲資本主義・ウォール街の自爆」を読みました

「強欲資本主義・ウォール街の自爆」神谷秀樹著 を読了しました。

昨年のリーマンショックの最中に出版された本です。

タイトルが過激で、読んでいなかったのですが、アマゾンの書評などで評価が高かったので読んでみました。

タイトルと比べて、まじめでよい内容の本でした。

特にお金が人を狂わせてしまうことの恐ろしさはリアルで勉強になりました。

以下引用です。

 その時点になって、このバンカーがとんでもないことを言い出した。「雇用契約にもう一つ要求がある。サイニング・ボーナス(支度金)として百万ドルが必要だ」と要求してきたのだ。あっけに取られたが、この期に及んで全てを壊すわけにもいかず。五十万ドルに値切ったうえで手を打った。

 それから数年後、今度は別の女性のファンド・マネージャーが条件交渉を始めたのだ。もともとはファンド・マネージャーとしての経験などほとんど無かったが、我々がチャンスを与えた人物だった。当然、感謝をしているだろうと思っていた。ところが、お金は人の心をすっかり変えてしまう。

「私が運用している案件は私が発掘してきたものだ。投資先との関係維持も私が行っている。資金を預けている投資家には私が説明に行っている。私の人気は高い。あなた方は何もしていない。それなのに取り分が多すぎる。もっと私に与えるべきだ」

私は呆れた。「誰が君に機会を与えたのか。誰がこの会社を興し、運用資産を預かってきたのか」と言いたいところだが、「取れるだけ取る」と決めて掛ってくる人間にそんな話をしても全く無駄だ。恩などということは全く考えていない。結局、このファンド・マネージャーとは一緒に仕事はできないと判断し、上記の通りファンドは売却し彼女にはお引き取り願った。

著者はこれをもってウォール街とは恐ろしいところである。と書いていますが、これは古今東西、世の中で繰り返されてきたことです。

言ってみれば世の常だと思います。

人を採用する、パートナーと共同経営をする、分院を開設する・・・

さまざまなケースで心に留めておきたいことです。

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