ドクターよろず相談所 開業医のためのお悩み解消ブログ

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2016年7月 4日 (月)

そこそこの売上があってもクリニックは倒産するのでしょうか?

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

クライアントの院長先生から以下のようなご質問をいただきました。

「医療関係のサイトで、たまたま倒産及び関連記事を目にしたのですが、怖くなりました。記事から詳細は不明ですが、一般論的にはそこそこ売上があっても倒産してしまう原因は,無理な設備投資ということでしょうか?」

クリニックを経営している以上、倒産の恐怖を感じたことがない先生はほとんどいないのではないでしょうか?

特に開院直後はお金が減って、不安を感じた方も多いと思います。

クリニックのお金が不足して支払いができなくなると倒産してしまいます。

赤字でも倒産しないこともありますし、黒字でも倒産することがあります。

クリニックに残るお金の概算は以下の計算式でできます。


クリニックに残るお金=利益-税金-借入金返済元本+減価償却費-設備投資+借入

ですので、倒産する原因は、利益が出ない(売上よりも経費の方が大きい)
借入金の返済額が多額、設備投資が過大、お金が不足した時に借入ができない

などになります。

売上があってもそれ以上経費がかかれば利益は出ません。

利益が出ても借入金の返済額が多額だったり、過大な設備投資をすると、お金が不足します。

お金が不足するので金融機関に借入を申し込んでも、貸してくれないと支払いや借入金の返済ができなくなります。

これらが複合的に原因となっているということです。

赤字でもすぐには倒産しないこともありますが、いつまでも赤字のままでは倒産のリスクはどんどん大きくなっていきます。

今回の倒産の記事を見ると、大体以下のようなパターンが多いと感じました。

クリニックを開院して爆発的に医業経営がうまくいった
      ↓
こんなにうまくいくなら分院を展開すればもっと利益が出るだろう
      ↓
設備投資や積極的な広告展開のため多額の借り入れをして分院展開
      ↓
分院の経営がうまくいかず、赤字になる
      ↓
経営の立て直しを図るが、うまくいかない
      ↓
多額の返済に耐えられず倒産

分院の経営がうまくいかなかった理由は、

院長先生のように分院の院長が優秀ではなかった。
分院長が雇われの意識のままだった。
分院のマネジメントがうまくいかなかった。

などではないかと思われます。

当初は時流に乗っていた診療が、時代の変化で人気がなくなってしまった、競合が多発した、風評などで患者離れが起きたことなども原因として考えられます。

倒産の危機はどのようなクリニックにも訪れる可能性があります。

特に借入で過大な設備投資(特に土地や建物)をするとその危険性が大きくなります。

このようなことがないよう、慎重に経営に取り組んでいただければと思います。

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